そもそものことの始まりは……と言えるほど切っ掛けは覚えていない。ただ、ある時期から漠然と「90'sイベントを俺主宰で立ち上げよう」という気持ちは持っていた。おそらくは「91年病再発」の時期からじわじわと。
病気再発の切っ掛けは何度も書いているが11年のソニックマニアだった。奇しくも(ってコトもねえか)91年から丁度20年。Primal ScreamがScreamadelica再現ライヴをやるというので観に行ったのだけど、それ以上にその後の自分に影響を与えたのが808 StateのDJだった。ここでの多幸感が現在まで繋がっている。
それ以降、Jesus Jones、大磯ハシエンダでの808のライヴ(残念ながらHappy Mondaysは来日中止だった)、13年ソニックマニアのStone Rosesと国際フォーラムのMy Bloody Valentine……
加えて、この頃から渋谷RootsのLantern(テクノのイベント)に毎回顔を出す(DJでなく、客としてね)ようになったり、高円寺グリーンアップルでやってるフリーDJイベント(別名音楽愛好会)サウンドアップルで自分でもレコードを回すようになって、徐々に「俺が楽しいイベントをやりたい」という気持ちが強まっていった。
元々はLanternで知り合った人を中心に、同世代で固める方針でDJを集めようと思っていたのだけど、いかんせん俺には行動力もノウハウもない。顔も広くない。どうしたもんかな、と思ったまま2年近くがダラダラ過ぎた。ってコトはやっぱ12年頃から考えてたんだな。
ここまで全部前置き。ものごとはある日急激に動き出す。14年の末、高円寺グリーンアップルでやっていたイベント「マンテナイト80'sスペシャル Vol.2」、ここから全ては始まった。
このイベントは俺も(比較的ちゃんと)DJとして呼ばれていたんだけど、自分の出番を終えてフロアで踊っていた。ちょうどCureがかかっていたときかな?なんか盛り上がっていたら隣で踊っていた女性に話しかけられた。出番前にも少しだけ会話した人だ。
「普段はどういうのかけてるんですか?」「90年代あたりがメインですね」「えっ!実は90'sイベントをやりたいと思っていたんですけど……」「ええっ!実は俺も全く同じこと考えてて……シンカイさーん!!」あっという間に話は盛り上がり、場は80'sサウンドだが心は10年先に飛んでいた俺たちだ。この女性こそDJ pulp、場馴れして人脈もハコとのパイプも充分に持った人物との出会いが俺の野望を一気に加速する。というより、加速した勢いで彼女の野望に乗っかって更にもう二人(Shink@i & Kico)巻き込んで暴走を開始した、という表現の方が近い。
その夜はイベント終了後も90's音楽に強い高円寺のバーOctoverからの80~90's縛りカラオケという「アフターパーティ」が朝まで続き、初対面のpulpとも3人ともあっという間に仲良くなり、イベント開催に向けて動き出す。
さて、年も明けて15年、いや、もはや俺の感覚では1991年と言ってもいいし、pulpの感覚では1995年かもしれない。ともあれ、新年を迎え企画は更に具体化する。フルメンバーでの打ち合わせの前に発起人チームと言うコトで(?)俺とpulpで色々話し合ったのだけど、その時に「2月には開催したい」との意向を聞いて驚く。俺は「春にはスタートできるかな」と長い目で見ていたのだけど、彼女は思った以上に動きが早かった。心の準備が……とか言う気持ちより楽しみな想いの方が強い。俺は早くできるならそれに越したことは無い。ほどなくSink@i、KicoからのGoサインが出て、2月開催で調整を開始する。
善は急げ、とは言ってもここまで決まったのが既に1月半ば。すぐに会場(渋谷Edge End)を押さえたところ日取りは2/21に決定。早速イベント名の検討にとりかかる。Lipgloss, 8 Legged Groove Machine、元祖Wake Up Boo伝説、(Brit)Pop is Deadなどの案が出たが、最終的にはpulpが上京前にやっていたイベント名DISCO2000を引き継ぎ、Kico案で時代感をプラスしたDISCO1990に決定。すぐに俺はフライヤーのデザインに取り掛かり、全員の承認を得て情報解禁出来たのが1/27深夜というなかなかの突貫工事ぶり。イベントまで4週間を切っている。
ともあれ、無事イベントはスタートを切ることができそうだ。あとは全員が健康に当日を迎えるだけ。そんなわけで……
2015/2/21(土) 18:00~22:00
チャージ¥800 w/1 drink
DJs
pulp
Doka
Kico
Shink@i
Shink@i
ベタベタの90'sヒットが堪能できる夜になるでしょう。皆さんぜひ来てくださいな。楽しいよ。
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