2014年4月13日日曜日

Trio Valore / Return of the Iron Monkey

 トリオ・ヴァロアからいつの間にかシーマス・ベーゲンが抜けててびっくりした。

 だったら何がトリオ・ヴァロアなのかよ、と。

 タルボット&ホワイトからヨランダ・チャールズが抜けてデーモン・ミンチェラが入ったのがプレイヤーズ。プレイヤーズからミック・タルボットが抜けてシーマスが入ったのがトリオ・ヴァロア。トリオ・ヴァロアからシーマスが抜けて新しい鍵盤入ったのもトリオ・ヴァロア。

 そんな新体制の新譜(EP。現状配信のみか?)が出た頃、トリオ・ヴァロアの1stをアナログで聴いている。

 前述の通り、ホワイティ、デーモン、シーマスのオルガントリオ。音楽の方向性としてはT&Wやプレイヤーズの持っているジャズファンクっぽい傾向は後退し、どっちかっていうと所謂モッズ風の、要するに少しレトロな、ジャズでもなくR&Bでもなく、適度に心地よくも微妙に居心地の悪いサウンド。シーマスのオルガンはミックに比べて色気にも暴力性にも欠けていて、良くも悪くもオールラウンダーって言う感じ。セッションマン体質なんだろうね。だから今ひとつロックを感じないんだよな。

 カヴァー曲が多いのも特徴で、ミーターズ、ストーンズ、JB、MG's、ジミー・マクグリフ、エイミー・ワインハウス(!)、ロニー・スミス、そしてヘンドリクスという選曲。アレンジはどれも悪くはないんだけど強烈に格好良いというわけでもなく、なんというか……おかしいな、好きだからレビュー書こうと思って、久々に聴いたら酷評にしかならない。気持ちよいのは事実なんだよ。でも、なんてーかな、煮え切らない。志が低いって言うか。高円寺レベルって言うか。

 うん、UFOクラブででも演ってればそれなりにウケるんじゃないかな。

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