2014年4月19日土曜日

Manic Street Preachers / Rewind the Film

Twitterをはじめて、何故か周囲にマニックスのファンが多いことに気づいて。

 俺自身は、デビュー直後、最初聴いたのはStay Beautifulかな。それからすぐにYou Love Usを買って、この2曲は本当に大好きで、最高に格好良くて、遡ってMotown Junkが手に入らなくて探しまくっていたら国内盤のStay Beautifulに入ったから曲ダブりまくるのも構わず買って、結局今でもこの3曲が圧倒的に好きなんだけど。

 でも次のLove's Sweet Exileがあまりピンと来なかったのと、ビッグマウス発言の数々に面倒臭くなって、結局アルバムが出るころにはあまり魅力を感じなくなっていたんだよね。パンクスのくせに「2枚組のデビューアルバム」ってのもなんとなく気に入らなかった。コンパクトなシングルで魅力を爆発させてる感じに俺なりの「パンク」を感じていたんだろうな。そこで「2枚組」とか言い出したし、「世界中でナンバー1にして解散する」とかもう(悪い意味で)馬鹿っぽくてうんざりしちゃった。そうこうしてたらリッチーの失踪事件とかあって、なんとなくそういう事件を契機に、ってのが苦手なので聴くタイミングを逃したまま、20年経った。

 その間にマニックスはパンクだったのかよく解らないくらい英国の国民的バンドに成長した。その姿にはむしろ良い印象を持っていたけど、ブラー同様あまり積極的に聴くことは無かった。

 そういうわけで、20年ぶりにマニックスを新譜として聴いた。

 まあ、マニックスファンの皆さんお解りの通り、今作Rewind the Filmは結構微妙な作品だった。曲はいいんだよな。でも、ゲストに歌わせてるのがどうにもパッとしない、というかなんか焦点が定まっていない、という感じで。マニックス好きの奴に言わせると「ジェイムズの声で聴きたかった!」とのことなんだけど、思い入れが無い俺が聴いてさえそう思えるのだからファンが聴いたら尚更だろう。

 それで、ふと思い立った。デラックス盤には全曲のデモが入っている。これはどうなのかな?

 パッケージ版は結構高いのでiTunes StoreでDL購入して聴いてみた。いや、もうコレがドンピシャで。デモだし、アコースティック色が強くて地味だし、勿論プロダクションも弱い(当たり前だ)んだけど、曲の魅力が圧倒的にストレートに迫ってくる。ああ、これなら大好きだ。多分今のマニックスはこういう感じで、You Love Usからは結構遠いところに来てるけど、コレが魅力で、俺にもコレが素直に入ってくる。

 しかし、気合い入れてアナログで買ったのに、結局iTSで買ったデータばかり聴いてる、ってのは悲しいことでもあるよなぁ。

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